企業では書類のデジタル化が推進されていますが、それでも書類を使う場面は少なくありません。書類は、保存しておくものもあれば、使い終わったらすぐに処分されるものもあります。処分をするとなったとき、家庭で出せる古紙とは異なって、産業廃棄物の扱いになることが多くあります。そのために、処分をするときにはコストが必然的にかかってしまうため、経営に影響がでる恐れもあります。
使用済みの古紙を溜め込んでいても、場所を取るだけです。古紙を処分せずに溜めていけば、それだけ保管場所を必要としてしまうため、限りあるスペースでおさまらない時には、実質的な保管コストを増大させてしまいます。そういった状況下で解決策となりうるのが、無料で古紙回収をしている事業者です。
なぜ無料で古紙回収ができるかというと、集められた古紙を資源としてリサイクルできるように、分別やまとめを行い、国内外の製紙メーカーに売っているからです。そこで利益を得られますから、無料で古紙回収を行うといっても、自己負担やボランティアではなく、ビジネスとして成立しているのです。これを利用することで、依頼する企業側は負担をかけずに古紙を処分できますし、古紙回収を無料でしている事業者側は、多くの古紙を集めることができて販売できるものが増えます。双方にメリットがありますから、持続しやすいビジネスモデルにもなっています。加えて、地球の環境にも優しく、資源を大切にできる点は、皆のメリットとも言えます。
ただし、そういった無料の古紙回収を利用するにあたっては、注意しなければいけない問題もあります。それは、機密情報が記載された書類を処分するときのことです。もちろん、企業も社外に漏らしてはいけない書類をそのまま出すようなことはせず、シュレッダーにかけるなどの対策はしておくでしょう。しかし、万が一にも、処分した古紙から情報が漏洩してしまえば企業にとっては大きな打撃です。
そんな事態を避けるためにも、古紙回収の無料事業者が、どのように機密書類の処理をしているのかを確認するべきです。多くの場合には溶解処理を可能としていて、機密情報の取り扱いに細心の注意を払っている事業者であれば、専用の設備を持っています。古紙を溶かしたあとは、古紙回収の事業者が無料で証明する書類を発行して、クライアントである企業に渡します。そこまで手間を掛けてもらえるならば、信頼して任せることができます。